「SEO対策」をする上で「noindexタグ」の知識は必要不可欠です。正しく使用することでGoogleの検索エンジンをコントロールする事が出来ます。
- noindexタグってそもそも何?
- noindexタグを使うメリットはあるの?
- noindexタグの設定方法は?
という疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。
まず結論から言うと、noindexタグの設定は超重要で劇的にPV数アップにつながる可能性があります。
私が実際にnoindexタグを設定したことによって、一ヶ月間でPV数が4倍に跳ね上がったデータもあるので、Google Analyticsの画面の一部を共有します。
検索流入ユーザーが700→2800まで増えていますね。noindexタグを正しく使うことでこのようにPV数を増やすことが出来ます。
それでは具体的な使い方や設定方法について紹介していきます。
目次
noindexタグとは?
「noindexタグ」とは、Googleの検索エンジンにウェブページをインデックスさせないようにするために使うmetaタグです。
分かりやすく言い換えると「検索結果に記事を表示させないようにするためのコード」のことです。
「アクセスを増やしたいのに、なんで検索結果に表示させないようにするの?」と思った方は多いでしょう。
その理由をGoogleの検索エンジンの仕組みから具体的に解説していきます。
覚えておきたい検索エンジンの仕組み
記事を書いてもすぐに検索結果に反映されることはありませんが、気付いたらGoogleから検索流入が来ていますよね?
Googleの検索エンジンは常に世界中のウェブページを監視しており、その役目を「クローラー」と呼ばれる巡回ロボットに任せています。
この「クローラー」がウェブページ巡回し、新しい記事の情報を取得する「クロール」という作業を行い、検索エンジンにそのデータを送ります。
検索エンジンはクロールされたデータをインデックスに登録し、検索結果に表示させるようになります。
その後、Google検索を利用するユーザーの行動データや似ている記事の情報と比較してランキング付けを行います。
つまり、記事が検索結果に登録されるのは以下のような流れで行われます。
- クロールされる
- インデックスされる
- ランキング付けされる
noindexタグを付けると「②インデックスされる」の部分で、インデックスされなくなるので検索結果に記事が表示されなくなります。
noindexタグの正しい使い方
noindexタグの正しい使い方を知らずに無闇に使ってしまうと、ブログのアクセスを失うリスクもあります。
必ず「正しい使い方」を守って、どのような場面で使用すれば良いのか理解した上で使ってください。
覚えておきたいGoogleのSEO理念
Googleがどのような記事を検索上位に表示するのか?それは「品質の良い記事」です。
公式で掲載されているSEOに関するガイドラインでもこのように記述されています。
- 検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
- ユーザーをだますようなことをしない。
- 検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。
- どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトといえるようになるかを考えてみる。
- 同分野の他のサイトとの差別化を図る
引用元:ウェブマスター向けガイドライン
ここで特に重要なポイントが「ユーザーの利便性を最優先に考慮」「独自性や、価値、魅力のあるサイト」 という部分です。
この部分が不足しているとみなされている場合は、Googleのランキング付けで低い評価がついてしまい、いわゆる「低品質コンテンツ」になります。
低品質のコンテンツを見極める方法
noindexタグはこの「低品質コンテンツ」に付けていくのが基本になります。
あなたのブログにも、アクセスがよくあるページと、ほとんどないページに分かれていると思いますが、アクセスがない=低品質コンテンツとは限りません。
なぜなら、検索ボリューム自体が少ないキーワードで検索上位に表示されてもアクセス数は少なくなるからです。
例えば、1日100万回検索されるキーワードで検索順位が30位、クリック率が0.1%でも1000件のアクセスになりますが
1日1万回検索されるキーワードで検索順位が2位、クリック率を10%獲得しても1000件のアクセスになります。
そのためアクセス数だけでは品質を判断する事が出来ません。
では「低品質コンテンツ」を見極めるにはどのような部分をチェックするべきなのか?その方法を具体的に紹介します。
【1】情報の鮮度が古い記事
ニュース系やトレンド系のブログでは、情報の鮮度が古くなってもリライトで追記や改善が出来ない記事も多数あると思います。
情報の古い記事は最新の情報を求めているユーザーにとって不要な情報です。
「ブログから記事を削除したくない!」「古い情報の記事も残しておきたい」という場合はnoindexタグを入れておきましょう。
追記で内容をリニューアルできる場合は、リライトで記事を最新の情報にすることを心がけましょう。
【2】記事の内容がほとんど重複している記事
ブログを書き続けていると似ている内容のテーマについて書く時に、つい別の記事から引用したり、コピペをしていることがあると思います。
見出しの1~2個程度であれば大きな問題にはなりませんが、文章のほとんどが別記事のコピーで作られているものが複数ある場合は「重複コンテンツ」とみなされる場合があります。
「重複コンテンツ」は内容の薄い記事としてGoogleから低く評価されたり、ブログ全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
アクセス数が少なく、コピーしたような記事を量産している場合はnoindexタグを入れることをおすすめします。
【3】3ヶ月以上経っても検索順位が上がらない記事
これが一番低品質かどうかを見極めやすい方法です。
時間が経過しても検索順位が全く上がらない記事は低いランキングで確定している可能性が高いと推測できます。
検索順位や、記事ごとのアクセス数を確認する方法は3つあります。
- Google Analyticsで調べる
- Search Consoleで調べる
- GRCで調べる
それぞれのツールの使い方を紹介していきます。
【Google Analyticsで調べる方法】
Google Analyticsで低品質コンテンツを調べる場合は「行動」→「サイトコンテンツ」「すべてのページ」から「自然検索トラフィック」を絞り込みます。
その後、ページビュー数を降順にして少ないものをチェックしていきます。
この際、記事の投稿から1ヶ月未満など日が浅いものは除外して、中身の薄い記事などにnoindexタグを入れていきます。
【Search Consoleで調べる方法】
Search Consoleで低品質コンテンツを調べる場合は「検索パフォーマンス」から全ての表示項目にチェックをいれて「ページ」タブを表示します。
この部分の表示回数が極端に低いものや、CTRが低いページなどを調べましょう。
公開から日にちが経っているにもかかわらず、検索順位や表示回数が低いままの場合Googleに低品質コンテンツと認識されている可能性が高いです。
【GRCで調べる方法】
「少しでも早く検索順位の変動に気付きたい」という方は検索順位チェックツールの『GRC』を使うのがおすすめです。
キーワードを設定すれば、スマホ・PCでの検索順位をグラフ形式で毎日チェックすることが出来るので、すぐに順位の変動に気づくことが出来ます。
年間5,000円ほどで利用ができるのでSEO対策に力を入れブログを育てていこうと思っている人は、これを機に購入しておくことをおすすめします。
検索順位ツールが気になる方はこちらから探してくださいね。
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高品質なコンテンツを残してSEO評価を高める
noindexタグを「低品質なコンテンツ」につけていくと、インデックスされるようになるのはSEO評価の高い「高品質なコンテンツ」のみに絞られます。
すると、Googleからの評価も高くなり「このブログは品質の良い記事が多い」と判断されやすくなります。
例えばブログで100記事投稿していても、50記事が低品質コンテンツであれば、ブログの50%分は低品質ということになります。
しかし、これらにnoindexタグを付けるとインデックスされる高品質なコンテンツ50記事のみが評価対象となり、100%高品質なコンテンツが揃ったブログに仕上がるのです。
現実的に全ての低品質コンテンツを見極めて取り除く事は不可能ですが、高品質なコンテンツの密度が上がることでアクセスアップに繋がります。
noindexタグの書き方
noindexタグの書き方は以下の通りです。
<meta name="robots" content="noindex">
こちらのタグをnoindex化したい記事の<head>~</head>タグ内に記述するだけで設定は完了です。
では、どのようにこのタグを書けば良いのか、設定方法についていくつか紹介していきます。
noindexタグの設定方法3つ
noindexタグの設定方法は3つあります。
- 記事のヘッダーにタグを書き込む(上級者向け)
- プラグインを導入する(中級者向け)
- WordPressテーマ側で設定する(初心者向け)
初心者の方は②か③を選ぶのがおすすめです。
【1】記事のヘッダーにタグを書き込む(上級者向け)
プログラミングやPHPに詳しい方は、記事のヘッダー部分にタグを書き込むだけで設定は完了します。
この方法は前提知識を必要とするため上級者向けの方法です。
書いてある意味がよく分からない方は飛ばして【2】に進むことをおすすめします。
間違っても全ページ共通の「header.php」に書き込まないようにしましょう。
共通のヘッダー部分にnoindexタグを書いてしまうと、全てのページがインデックスに登録されなくなり検索流入がゼロになってしまいます。
noindexタグを入れるのはあくまでも「設定したい記事ページのみ」です。
【2】プラグインを導入する(中級者向け)
WordPressプラグインの「All in One SEO Pack」を導入することで記事ごとのnoindex設定が可能になります。
WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」を選び、キーワードを入力してインストールしてください。
インストールが完了したら「All in One SEO」→「一般設定」でnoindexの設定画面に進みます。
画像のとおりにチェックを入れてください。
- 日付別アーカイブに noindex を使用
- 投稿者アーカイブに noindex を適用
- タグをnoindexにする
- 検索ページに noindex を使用
- 404 ページに noindex を使用
- ページ付けされたページ/投稿に noindex を使用
一般設定が完了したら、次に記事ごとにnoindex設定を進めていきましょう。
低品質コンテンツだと思われる記事の編集画面を開いて、下にスクロールします。
『NOINDEX このページ/投稿』の部分にチェックを入れることで記事をnoindex化する事が出来ます。
設定は以上で完了です。
念の為設定されている確認したい方は、該当の記事のなにもない所で右クリックをしてページのソースを表示してみましょう。(ショートカットキーはCtrl+U)
HTMLソースの上の方(10行目あたり)に表示されていることが分かります。
「All in One SEO Pack」は機能が多いため表示速度を遅くするプラグインとも言われています。
ブログの表示速度を損ねたくない方は【3】の方法を選択するのがおすすめです。
【3】WordPressテーマ側で設定する(初心者向け)
今回紹介している方法で一番初心者向けで簡単な方法です。
WordPressを利用している方は、テーマ次第では記事の編集画面からチェックを入れるだけでnoindex設定が出来るようになっています。
しかし、編集画面からのnoindex設定は全てのテーマが対応しているわけではありません。
WordPressのデフォルトで使用できるテーマでは設定する事が出来ないので、これを機に日本人の方が作成したおすすめのテーマに乗り換えておきましょう。
- 無料で初心者向け:Cocoon
- SEO対策がしっかりしてる:賢威
- アフィリエイター向け:AFFINGER
- 有料だけど初心者向け:JIN
- 自由にCSSをいじりたい:Simplicity
▶おすすめの無料・有料WordPressテーマはこれだけで充分です
noindexタグを使うべきページは?
では具体的にどこにnoindexタグを入れればいいのか?というのを私の経験を元に考えてみました。
- 日付別アーカイブページ
- 投稿者アーカイブページ
- タグページ
- 検索ページ
- 404ページ
- ページ付けされたページ(2ページ目以降)
上記のページはブログを更新していると勝手に生成されるページがほとんどで、意識せずに「低品質コンテンツ」や「重複コンテンツ」を生み出している場合があります。
ひとまず上記のページにnoindexタグを入れてみてアクセス数の推移を追っていくのがいいでしょう。
noindexタグの注意点
【1】すぐに反映されるわけではない
noindexタグを入れたからといっても、すぐにインデックスから削除されるわけではありません。
先述したとおり、クローラーが再びブログに訪れて該当ページをクロールしなければnoindexタグを追加したことには気づかれません。
すぐに検索結果から削除したいのであれば、次の方法を試してください。
【2】クローラーの巡回を促すならFetch as Google
すぐにnoindexタグの追加をクローラーに伝えるには「Search Console」のURLの検査(元Fetch as Google)を使いましょう。
▶新しいサーチコンソールの「Fetch as Google」の使い方
URLの検査を使用することで、インデックス登録がリクエストされ、クローラーの巡回を促すことが出来ます。
ただ待っているよりも数時間~1日程度でインデックスから削除されるので、急ぎの方はぜひ使ってくださいね。
【3】記事の削除は後回しにする
タグを追加した直後に記事を削除しようと考えている方は少し時間を置いてからにしましょう。
「URLの検査」まで済ませていても、まだインデックスに残っている可能性があります。
そこからユーザーが検索で訪れてしまうとなにもないページ(404)にアクセスしてしまうことになり混乱を招きます。
SEO評価でも悪い影響が出る可能性があるので、記事の削除はインデックスが削除されたことを確認してからにしましょう。
noindexタグを使いこなしてアクセスアップしよう
上記のnoindex最適化を実施することで、低品質コンテンツの整理が出来るようになり結果的にブログのアクセスアップに繋がります。
- ブログの評価が正しく伝えられる
- 低品質コンテンツを整理出来る
- 高品質なコンテンツの密度が高まる
Googleから適切なSEO評価を受けるためにも、不要だと思われる記事には思い切って設定しておくのがおきましょう。
過去記事が多くある方は設定をするだけでもかなりの苦労をするかも知れませんが、それだけnoindex設定をやるメリットは大きくなります。
間違った使い方をしてしまうとアクセスが落ちてしまうリスクもあるので、様子を見ながら少しずつ設定していってくださいね。