ブログに訪れる人は検索やSNSからタイトルを見て興味を持ったタイトルをクリックするため、タイトルはアクセス数に直結します。
目を引くタイトルを付けるテクニックを学べば、検索順位が低くても上位の記事よりもクリック率が高くなるケースもあります。
「読まれるブログ」になるためにもタイトルのセンスは重要です。
逆に、タイトルの付け方を間違えれば全くユーザーの興味を引くことが出来ずアクセスも伸び悩んでしまいます。
今回は思わずクリックしたくなるようなインパクトのあるタイトルを付けるテクニックをはてなブックマークの人気記事の実例を参考に紹介していきます。
「キーワード設定やSEO対策もしっかり意識しているのにアクセス数が全然伸びない…」と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目次
クリック率を上げるブログタイトルのテクニック
- 誰に向けた記事か明確にする
- 記事の目的を分かりやすくする
- 数字でイメージしやすくする
- キラーワードを入れる
- お金がかからない事をアピール
- 現実的な言葉で伝える
- 情報の豊富さをアピール
- 初心者向けだと分かる
- 必要性を訴えかける
- 実績を伝える
- 網羅性をアピールする
- 一部に専門用語を入れる
それぞれのテクニックについて詳しく解説していきます。
【1】誰に向けた記事か明確にする
これはタイトルを作る上で一番基本ですが重要なテクニックです。
「WordPressブログ」というキーワードが入っていると、WordPressでブログを作った運営者は自分のことだ!と分かるのでターゲットに向けて記事を届けることが出来ます。
人気のある記事は共通して「誰に向けた記事か」ということが明確にわかる単語が含まれています。
- 誰に向けた記事が明確にする
- ターゲットが記事を読む
- 内容に満足してシェアしてくれる
- 更にターゲット同士で読んでもらえる
このようにターゲットを中心に口コミやシェアによって話題性を生み、結果的に多くの読者に読んでもらうことが出来ます。
ターゲットが明確でない抽象的なタイトルにしてしまうと、「この記事は自分に関係なさそう」と思ってクリックしてもらえなくなります。
アフィリエイトをやっている人に向けてなら「アフィリエイト」、ダイエットをしている人に向けてなら「ダイエット」などのキーワードを入れましょう。
シンプルなことですが、SEO対策でも重要なので必ず意識してタイトルを付けてください。
【2】記事の目的を分かりやすくする
ターゲットを明確にするのはタイトルの基本ですが、そのターゲットに向けてどのような行動を促すのか、目的を明確にする必要があります。
例えば「アフィリエイトで収益を上げる10の方法」よりも「アフィリエイトの記事の書き方で収益を上げる10の方法」にした方が、「どうすれば出来るのか?」というユーザーの悩みに答える事が出来ます。
この記事では「まずやるべきこと」と書くことでWebサイトを作った運営者が「見落としていることがないかな」と思って読んでもらえます。
また、チェックリスト形式で紹介しているということもタイトルから推測できるので、上から順にチェックしていけばサイトが完璧に仕上がるということも伝えられます。
【3】数字でイメージしやすくする
ここで紹介しているタイトルの中にもいくつか含まれていますが、具体的な数字を入れることでどれ位の成果を得られるのか読者にイメージさせることが出来ます。
この記事も「アフィリエイトサイトを作るための手順」というタイトルであればクリックしようと思う気はあまり起きないでしょう。
このように数字が入っているとユーザーの「どれぐらいの手順で、どれぐらいの期間で、どれぐらい稼げるのか」という疑問にタイトルだけで答えることが出来ます。
数字があることで記事のボリュームなども把握することが出来るので、積極的に使っていきたいテクニックです。
【4】キラーワードを入れる
キラーワードとはその文章を読むだけで思わず気になってしまうような「殺し文句」のことです。
この記事では「暴露」がキラーワードとして使われており、読者に「普通に調べただけじゃ知ることの出来ない情報があるかも」とイメージしてもらう事が出来ます。
これは週刊誌や有名人のゴシップ記事などでよく見られるフレーズで、その手の記事にもキラーワードは豊富に散りばめられています。
キラーワードは定義が広く応用が効きやすい反面、それに見合う情報を提供しなければ離脱を招いてしまうので注意しなければなりません。
普段から自分が気になった単語をメモしておいたり、特定のテーマに特化したアフィリエイトをしているのであれば、関連する雑誌や検索して出てくる特徴的なキーワードをメモしておきましょう。
- 暴露
- 極秘
- ここだけの話
- 本当は教えたくない
- 実は○○
- 知らないと損する
- 絶対に知っておくべき○○
【5】お金がかからない事をアピール
これは商品やツールなどを紹介するアフィリエイターにおすすめの手法です。
通常は有料の商品が多い中で「無料」とタイトルに含めることでお金がかからないことをアピールする事が出来ます。
「無料」というキーワードは特によく検索される言葉の一つです。
他にも価格の安さを強調する方法としては「一番安い」や「たったの○○円」などが効果的です。
少しでも安くサービスを受けたい人は基本的に購買意欲が低いユーザーなので、成約につながらないことが多いです。
しかし、無料のサービスを見てイマイチと感じた人は有料サービスを調べることもあるので、セットで有料サービスをおすすめするのもアリです。
【6】現実的な言葉で伝える
ネットの情報の中では「3ヶ月で月100万円稼ぐ方法」や「1ヶ月で20キロダイエットする方法」など非現実で刺激的なタイトルの記事がありますが、これとは真逆の発想です。
「半年で月5万円稼ぐ方法」や「3ヶ月で5キロダイエットする方法」などあえて現実的な数字や言葉に置き換えることで、「これなら自分でもできそう」と思わせることが出来ます。
他にも一度挫折を経験した人にとっては、スローペースに実践出来る現実的な手法の方が再チャレンジしやすくなります。
【7】情報の豊富さをアピール
あなたがSEOツールを探している時に「SEOツール40個」と「SEOツール10個」であればどちらの方を読みたいと思いますか?
紹介している数が多ければ多いほど情報が豊富である事がイメージ出来るので、前者の方が「その中から選んで良いものを使おう」と思うはずです。
自分で取捨選択したいユーザーにとっては情報の豊富さをアピールすることが効果的です。
しかし、「東京のおすすめ観光スポット300選」など単純に数だけを増やしてしまうと情報の多さに読者が引いてしまうリスクもあるので、そのバランスは考える必要があります。
【8】初心者向けだと分かる
まず何かを始めてみようと考えている人は、難しいことよりも簡単なことから実践したいと考えているはずです。
初心者向けと分かるタイトルを付けることで、記事を読むことのハードルが低くなり「自分にもできそう」という気持ちにする事が出来ます。
新しいことを始める初心者向けの記事を作る際は、ひと目で見て簡単に出来ると思わせるようなタイトルを作りましょう。
簡単であることを伝えるキーワードは以下のようなものがあります。
- 超簡単
- 5分で出来る
- 1年目でも出来る
- 初心者でも出来た
- みんなやっている
- 片手間で出来る
【9】必要性を訴えかける
このように「~しておくべき」「~やっておきたい」など訴えかけるように書かれていると「やったほうが良いのかな…」と気になってしまいますよね。
このように「~しておかないといけない」という口調は読者の不安を煽り、クリック率を上げることが出来ます。
これは人間の心理からすれば普通のことで「損失回避の法則」から来ています。
人間は利益が出たときの喜びよりも、損失が出たときの悲しみの方が強く反応するように出来ており、無意識のうちに損失が出ないように行動を取ります。
例えば普段の買い物でも、「本日限りのセール」と書かれているとほしくなかったはずの商品でも買いたくなってしまいますよね。
このように損失を避ける心理効果を逆手に取ってタイトルに活用することが出来ます。
【10】実績を伝える
知識やテクニックを学ぶためには、プロから学ぶのが一番の近道になります。
例えば野球でも、知識のない素人よりもプロ野球選手が指導する方が信頼感も高く「この人なら安心できる」という気持ちになります。
この記事であれば「検索上位を独占するために~」という実績があることをタイトルで伝えると、読者の信頼感を得ることが出来ます。
他にも「月100万稼いだ私が教える~」とか「ASPで働いた私が教える~」など経験を元にした体験談やノウハウもよく見かけますね。
【11】網羅性をアピールする
複数の情報を何度も検索して調べるよりも、1から10まで教えてくれる情報が1つあればそれで十分ですよね?
この記事では「全て教える」と書いてあるので、最初から最後まで教えてくれそうだなと期待して読んでもらうことが出来ます。
それとセットで「100万PV達成」という先ほど紹介した実績もしっかりと合わせて書いているので信頼性も高くなります。
これは100万PVとかけはなれているブログ運営者であるほど刺激的な数字になります。
SEO対策でも「専門性」は記事の評価に大きくつながるポイントなので、幅広く情報を網羅している記事は検索上位を狙える可能性があります。
- 全て教える
- 大公開
- 全部まとめました
- コンプリート
- 1から10まで
- 完全版
- 完全ガイド
- パーフェクト
【12】一部に専門用語を入れる
これは上級者向けのテクニックでタイトルの一部に「あえて専門用語を入れる」という手法です。
通常、タイトルは誰にでも分かりやすく注意を引きつけるタイトルにするのが基本です。
このタイトルでは「Web制作を始める人の為の~」と初心者向けにもかかわらず専門用語を入れています。
しかし、Web制作に興味がある方は「SEO」「マーケティング」「Webサービス」という言葉を知っている人が多く、本当に専門知識が必要なキーワードは「ワイヤーフレーム」のみです。
一部に本当に知らないであろう専門用語を織り交ぜることによって、どのような知識が必要なのか?という興味をそそることが出来ます。
知らない言葉の後に知っている言葉を並べることで、重要度の理解の助けにもなります。
ただただ専門用語を並べるだけではユーザーがタイトルを全く出来ずにスルーされてしまうリスクもあるので、使う際は慎重に言葉選びをしましょう。
記事のクリック率を調べる方法
検索から訪れたユーザーのクリック率等のデータを調べる場合はGoogleが提供している無料ツール「Search Console」を使うのがおすすめです。
ツールの導入がまだお済みでない方はこちらの記事を参考にしてください。
Search Consoleを開き「検索トラフィック」→「検索アナリティクス」から「ページ」を選択することでページごとのクリック率(CTR)を調べることが出来ます。
この情報を分析することでタイトルの改善に活かす事が出来ます。
- CTRの高い記事のタイトルはどれか
- 改善すべきCTRの低い記事はどれか
- 掲載順位に対してCTRが低くないか
キーワードによっては検索結果に表示されるAdWords広告やGoogleが表示するコンテンツによってCTRが大きく変動する場合があります。
ブログタイトルを付ける時の注意点
誇大的なタイトルは禁物
タイトルを刺激的なものにすることでクリック率を上げることができますが、記事の中身にも期待が高まるため求められるハードルも高くなります。
タイトルのインパクトが高いにもかかわらず、中身が薄かったりユーザーのニーズと大きくズレていれば読者の反感を買ってしまい「悪質な釣り記事」と認定されてしまいます。
記事の本質はタイトルではなくあくまでも記事の中身です。
長期的にユーザーに好まれるブログを作るためにも優れた記事を作り、その魅力を最大限に引き出すためのタイトルを付けるようにしましょう。
ニーズがずれているとクリック率は下がる
私の実際の事例を一つ紹介します。
- タイトル:ブログ初心者が絶対に選ぶべきブログサービス5選
- キーワード:「ブログ 初心者」
- 平均順位:4.5位:
- クリック率:4.87%
平均順位に対してクリック率がとても低く、キーワードで検索し直してみた所ユーザーのニーズとのズレがあることに気づきました。
「ブログ 初心者」と検索しているユーザーはブログサービスよりも、「ブログの作り方」を知りたいユーザーが多く、内容とのブレがクリック率の低下を招いていました。
クリック率が低い場合は、タイトルにこだわるよりも改めて「ユーザーが求めている記事か?」という部分を考えましょう。
タイトルを頻繁に変更しすぎない
クリック率が低いからと言ってなんでもタイトルを変更しすぎてしまうと、検索順位が下落してしまうリスクもあるため深追いは禁物です。
この記事を読んで、「今すぐタイトルを変更しよう!」と思った方は多いと思いますが、SEOにおいてタイトルはとても重要な意味を持つので、既に検索順位が高いのであればそのままにしておくのが無難です。
タイトルを大幅に変更してしまうと、再び順位が付け直しされたり、再評価されることになり記事の順位が下がることがよくあります。
一部の修正程度であれば。変動の影響はあまり受けないので、修正する場合は数文字ずつ変えていくのがおすすめです。
【まとめ】話題の記事からブログタイトルを学ぼう
今回ははてなブックマークの人気記事を元に、ブログタイトルの付け方のテクニックを紹介しました。
アフィリエイトのジャンルによって、ユーザーに刺さるタイトルは変わってくるので普段からそのジャンルの人気記事を読んだり雑誌を見てどのような言葉が使われているのか学びましょう。
記事のタイトルのつけ方はテクニックを詰め込んで長々とした文章にしても意味はありません。
「SEOに最適なタイトルの文字数」を参考にして、適切な長さでクリックされやすい秀逸なタイトルを考えてくださいね!