アフィリエイトでよく耳にする「ペルソナ」という言葉は、記事を書く上でとても重要な要素です。
ペルソナとは一言で言うと「記事を読んでもらいたいターゲットとなるユーザーのイメージ」を指す言葉です。
例えばこのブログであれば「アフィリエイトを始めたい初心者」をおおまかにペルソナに設定しています。
ペルソナを設定すれば、ターゲットが明確になり記事で書くべきポイントやユーザーに刺さる文章を書くことが出来るようになり、ブログの収益アップにもつながります!
この記事ではペルソナを設定する重要性や、設定方法、ペルソナを作るためのサンプルシートを紹介します。
目次
ペルソナ設定の重要性
ペルソナを設定し、読者のイメージを固めることで「読者が何を求めて記事にたどり着くのか?」「読者の解決したい問題は何か?」を想像する事が出来ます。
これが決まることで、後述するタイトル、商品選定、文章の中身に大きく影響してきます。これは「ペルソナ設計」とも言われています。
例えば、20代既婚女性と40代独身男性では普段の生活や考えていること、生活環境すべてが違うことは簡単に想像出来ますよね?
今回は「ウォーターサーバー」をアフィリエイトで紹介すると仮定して、実際にペルソナ設定がどれだけ重要なのか解説していきます。
ペルソナ設定がされていない場合
「とりあえず女性向けのウォーターサーバーを作ろう」とペルソナ設定があやふやなままでブログを作ってしまうと、記事の中身もあやふやなものになってしまいます。
- 20代女性
- ウォーターサーバーが欲しい
このまま記事を作ってしまうと「女性におすすめのウォーターサーバー5選!」といった、対象ユーザーの多すぎるタイトルになってしまいますし、中身も芯のないものに仕上がります。
これでは「誰に向けた記事なのか」が明確にされておらず、記事を読んでもらえなくなるだけでなく、キーワードで上位表示を狙うことも難しくなってしまいます。
「ウォーターサーバー 女性向け」といったビッグワードを狙うのであれば、ライバルよりも魅力的でペルソナを明確にしなければ競合を追い抜くのは厳しいでしょう。
例えば、店頭販売も同じです。
「女性の皆さんおすすめのウォーターサーバーがありますよ」と声をかけても、何がおすすめなのか分からず足を止めてもらうことはできません。
お客さんが「自分のことだ!」と思わせるような、具体的なフレーズを入れるためにもペルソナ設定は重要なのです。
ペルソナ設定がしっかりしている場合
ターゲットを明確にしてペルソナを設定すると、どのようなユーザーにウォーターサーバーを売り込めば良いのか、方向性が見えてきます。
- 20代主婦
- 食べ物の健康には気を使っている
- 赤ちゃんが生まれたばかり
- 毎日のミルク作りに疲れている
- 子供の安全のためなら出費は惜しまない
先程の「20代女性」よりも「赤ちゃんの健康を気にしており、ミルクを作りを安全かつ効率的にしたい主婦」とより具体的にイメージすることができます。
ここまでペルソナが分かりやすくなれば、後はタイトルも自然とこんな感じに決まりますよね。
「ミルク作りにも便利!赤ちゃんに安心安全な飲み水はウォーターサーバーがおすすめ」
まずはウォーターサーバーについて知らないという前提で、「ミルク作りの便利さ」や「赤ちゃんに安全」ということで関心を惹きつけます。
その後、ターゲットが持っている悩みを解決する手段としてウォーターサーバーを提示すれば、自然とターゲットは「自分のことかも」と思ってクリックしてくれます。
ペルソナを明確にすることは、特定のターゲットに商品を売り込むことが出来るようになりクリック率や購入率が上がり、最終的に収益アップにつながるのです。
また、検索キーワードもビッグワードよりもニッチなロングテールキーワードになるので、個人の小さなブログでも集客しやすくなります。
すべてのユーザーに気に入られようと当たり障りのない中身の文章を書いても、結果的にどちらにも刺さらず、商品の購入まで至らないケースは良くあります。
記事を書く際は「100人全員に気に入られる記事」を作るよりも「10人に絶対刺さる記事」を意識して書いたほうが成約率が格段にアップしますよ。
ペルソナによって訴求内容は変わる
例えば「食材宅配サービス」1つを取っても、ユーザーによって訴求内容(PRポイント)は大きく異なります。
同じジャンルで、利用ユーザーが大きく異なるケースを紹介します。
両親と一緒に暮らしており子供もまだ小学生なので、普段から食事の健康面を気にしている。
オーガニック野菜中心の食事を意識して普段から手作りしており、最近ママ友から紹介された食材宅配サービスに関心を持って検索している。世帯収入は700万以上。
この方の場合は、主婦向けのオーガニック野菜を中心に取り扱っている健康中心の食材宅配サービスをおすすめすることで関心を引く事が出来ます。
世帯収入は高いので、効果があるものや信頼できるものに惜しまずお金を出してくれるので、価格よりも健康面へのメリットなどを前面に押し出すといいでしょう。
大学を卒業して実家を離れ上京したが、仕事が忙しくて毎日コンビニの弁当で済ませるようになって栄養面が疎かになっている。
最近、質や量を考えるとコスパが悪いことに気付き、簡単に晩ごはんを作れる方法を探している。
この方の場合は、パッと晩ごはんを作れて栄養面がしっかりしているサービスを探しているため、晩ごはんセットを届けてくれる食材宅配サービスをおすすめすることが出来ます。
新社会人であれば収入はそこまでないので、普段の食事よりも「手軽」で「コスパがいい」商品を前面に押し出すといいでしょう。
同じ「食材宅配サービス」という切り口でも、このように読者によって訴求するポイントが異なります。
この差がペルソナを設定する重要な意味になります。
商品やサービスの特徴はあらかじめリンク先のLPを読み込んで、どのユーザーにどの商品をPRすれば良いのか把握しておきましょう。
ペルソナの設定方法
「読者のイメージは何から想像すれば良いんだろう?」という方は、以下のポイントを抑えてペルソナを設定してみてください。
- 架空の人物を作ってみる
- 検索キーワードを調べる
- 実際にヒアリングしてみる
【1】架空の人物を作ってみる
具体的にペルソナを1からイメージするのは難しいので、架空の人物を作り込むために必要なリストを作ってみました。
この項目を上から順に並べておけば、簡単におおまかなペルソナ設定が出来ます。
- 性別
- 年齢
- 職業(仕事内容・役職)
- 住所・住まい
- 最終学歴
- 独身or既婚
- 生活パターン(起床後/勤務時間/就寝前)
- 価値観・モノの考え方
- 今課題になっていること
- チャレンジしたいこと
- 周辺の人間関係
- 収入・貯金傾向
- 趣味や興味
- インターネットの利用状況・デバイス
無理に全てを埋める必要はありませんが、普段の生活や考え方などを具体的にイメージすることで、
- その人がどんな悩みを持っているのか
- その人がどんな時に検索したくなるのか
- その人がどんな記事だと読みたくなるのか
といった行動パターンを想像することが出来るようになり、記事設計の部分でも役立ちます。
【2】検索キーワードを調べる
ペルソナの人物像ができたら、その人がどのような悩みを持って検索キーワードを入力するのか、様々なツールを使って調査していきましょう。
- Google検索のサジェスト
- キーワードプランナー
- Yahoo知恵袋
サジェストから関連語を調べる
Googleのサジェストはユーザーの悩みを簡単にざっくりと把握することが出来る便利な機能です。
サジェストとは、検索した時に追加で出てくる検索候補のことで、頻繁に入力されるキーワードを自動的に上位表示してくれます。
例えば「食材宅配」というキーワードを入力すると、「食材宅配 比較」「食材宅配 コープ」「食材宅配 お試しセット」というサジェストが出てきます。
これを見れば、「食材宅配」について調べている人はこんなキーワードも調べているんだなと把握することができます。
ここでサービスを紹介する前提で「オイシックス」という食材宅配サービスでサジェストを調べてみましょう。
そうすることで、オイシックスと調べるユーザーのニーズが見えてきますね「オイシックス 送料」「オイシックス おせち」「オイシックス 株価」などが出てきます。
ここでさらに「オイシックス 送料」のサジェストを調べてみましょう。
ここまで絞ると、オイシックスという検索キーワードで調べているユーザーの多くは「オイシックスの送料が高くて困っている」というのが見えてきます。
これはオイシックスに登録していないユーザーも調べる可能性があり「オイシックスの送料が高そうだ」と不安に感じるポイントにもなります。
- オイシックスの送料はどれぐらいなのか
- オイシックスの送料はどれぐらい高いのか
- オイシックスの送料を変更する方法はあるか
このあたりが検索で特にニーズのある記事テーマになります。
このように特定のキーワードから派生してサジェストを掘り下げることでユーザーの大まかなニーズを把握できるようになり、悩みを具体化することが可能になります。
しかし、これだけではユーザーの悩みを全て把握するのは難しく、サジェストを並べた記事だけを作るとまたペルソナがぼやけてしまうので調べすぎには注意が必要です。
キーワードプランナーで検索ボリュームを調べる
より具体的に関連キーワードを分析したい場合は「キーワードプランナー」を使うのがおすすめです。
キーワードプランナーはキーワードに対する月間の検索数(検索ボリューム)が調べることが可能になっており、この数字が高い=需要のあるキーワードということがわかります。
数字としてはっきりニーズのあるキーワードを見つけることが出来るので、ユーザーの悩みの全体像をはっきり調べたい時におすすめです。
「オイシックス」と検索してみると「野菜宅配」や「野菜通販」など近しい属性のユーザーが調べていると思われる検索キーワードが表示されます。
ただ、検索ボリュームが多いものは競合サイトもかなり強力なので、簡単に検索上位を狙うのは難しくなります。
無理に検索数1万以上のビッグワードを無理してを狙うよりも、100〜1000件の検索数のミドルキーワードで上位表示をしていくほうが比較的楽で、ユーザーの悩みに寄り添ったディープな記事を書くことが出来るので購入率も高くなります。
悩みの浅いビッグワードよりも、ディープな深い悩みのミドルキーワードの方が結果的に収益がアップする可能性が高いです。
Yahoo知恵袋でペルソナの声を聞く
「Yahoo知恵袋」は国内最大のQ&Aコミュニティで登録しているユーザーも多く、様々な悩みが投稿されており、アフィリエイトのヒントになる情報の宝庫です。
ここで、狙っているキーワードを入力してみるとそのキーワードを含む悩みが並んでおり記事作りの参考になります。
実際に「オイシックス」で調べてみると始める前のユーザーの悩みや、価格を気にしているユーザーなど登録前にどのような悩みがあって迷っているのか知ることができます。
閲覧数の高いものは「=その質問者と同じ悩みを抱えている人が多い」と推測できるので、優先的に読んでおくのが良いでしょう。
この情報を参考にして見出しに盛り込んだり、訴求ポイントとして問題がないことをアピールするようにしましょう。
【3】実際にヒアリングしてみる
ヒアリングとは、実際に商品を利用しているユーザーやペルソナに近い境遇の人物に対して会って話を聞くということです。
その人がなぜその商品に興味を持ったのか、商品を使った感想や、購入に至った動機や悩みなどを実体験から具体的に聞き出すことができます。
そうすることで、自分のイメージだけでは固まらなかったペルソナのイメージがより明確になります。
実際にイメージする人物像と、本人が抱えている本当の悩みというのはどうしてもズレが出てしまいますし、100人いれば100通りの悩みがあるため、ヒアリングを繰り返してターゲットの本当の課題を解決するための記事作りを最適化していく必要があります。
だからこそ、実際に人と会って話を聞いてみるというのはペルソナ設定をする上で重要だと言えます。
ペルソナを作るためのサンプルシート
私の場合、記事やブログを作る前にペルソナ設定をGoogleスプレッドシートで管理しています。
サンプルとしてダウンロード出来るように公開していますので、ご自由にお使いください。
Googleアカウントにログインして「ファイル→コピーを作成」で利用してください。
【まとめ】ペルソナ設定について
以上、ペルソナ設定の重要性や、設定方法、ペルソナを作るためのサンプルシートの紹介でした。
ターゲットを決めずにむやみに記事を書くよりも「誰に向けて書いているのか」を明確にすることで、狙ったユーザーに記事が読まれやすくなります。
特定のユーザーに向けて熱心に情報を届ければ、共感と信頼を得られるようになりブログが支持されて収益アップにつながります。
アフィリエイトで稼ぐためにも、ユーザーのことを必死で考え抜いて、ターゲットの情報や悩みを解決できるような記事作りを心がけましょう!
ペルソナ設定が完成したら、「アフィリエイトの売上アップに繋がる読みやすい文章の書き方」を参考にしてライティング力アップを目指してくださいね。